効果音作りの先輩の話
私が以前、ゲーム会社に勤めてた時の話。
効果音を作りをさせたら右に出るものは
居ないっていうくらいの先輩がおりました。
効果音とはゲームの中に出てくる
「ピューン!」「バンッ!!」って感じのものです。
あれって例えばヤカンを倒す
「ガラガラ!」って音の「ラ!」の部分を切り取って
ガラスが割れる「パリンッ!」って音の「ンッ!」の部分を合成させて
「ランッ!」って音を作ってまたそこに別の音を混ぜてピッチを下げたり
スピードを上げ下げしたりして作ります。この説明で解るかな(´・ω・`;)?
著作権フリーの効果音CDとかから音を切り取って使います。
いまあるか解りませんがサウンドエディットってソフトを使ってました。
ある時、先輩から
「ドラキュラくん、鳥が羽ばたく効果音作ってみて」と言われました。
ゲーム内の台本があるのですが
「どんよりと暗い魔王の城のそばを飛んでいく鳥」
みたいな感じでした。
効果音CDから本の「バサバサッ!」って音を加工して作ることにしました。
で、いろいろやって先輩に聴いてもらうことになりました。
先輩「う~ん、質感が出ちゃってるね」
要するにいかにも物体の「バサバサッ!」
っていう質感が出てしまってるのです。
先輩は私のパソコンのサウンドエディットをいじりました。
先輩「これ聴いてみ?」と言われ、聴いてみると
まさにハリウッドの映画か何かで使われててもおかしくない
怪しげでまさにドンピシャの「バサバサバサッ…」って感じの音でした!!
すげーって思いました(´・ω・`;)
あんな効果音CDの本の「バサバサッ!」って
音からここまで出来てしまうんだって関心した記憶があります。
って、それが出来て当たり前でそこで関心してしまう時点で
プロではないですけどね(-“-)
効果音は作ったことがなかったので仕方なかったのですが。
これってビジネスでも言えることだと思うんですよね。
実は何気ない自分ではどうでもいいって思って見向きもしないことから
ちょっと工夫をするだけですごいものが作れてしまうとか。
最近、私がよく感じるのは自分では当たり前に持ってる知識とか技術とか。
それって他の人からするとものすごい価値があったりする場合があるんです。
例えばiPhoneのアプリだったりとか。
自分では当たり前に使ってたアプリが知らない人にはすごい価値があるとか?
『自分の中の当たり前の知識や技術は他の人にはものすごい価値がある』
これこそビジネスの基本のような気がしておりますm(__)m
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2013年1月15日 | コメントは受け付けていません。 |
カテゴリー:雑談